TOSHI’s NOTE

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ようやく能登へ。

ようやく能登へ。
2024.04.19

早くに現場に行きたいと思いつつ、なかなか動けなかった中で、ようやく能登に行く機会ができました。
今回の訪問目的は3つあります。1つ目は、現地で炊き出しのサポートをする。2つ目は、人々との触れ合いの時間を作る。少しでも自分たちとの関わりによって笑顔が届けられたらと思いました。3つ目は現状を知って、継続的な活動支援のための大事なことを知って、次に繋げることでした。

炊き出しは、人々が温かいご飯を食べられることも大事なことですが、皆が集って、会話をする、顔を見れる。その場が大事だなと思いました。また、僕たちも今回携わることで、ちょっとした居場所を感じられる場にもなっているのかもしれないとも感じました。一方で、炊き出しのニーズは継続的にありながらも、生活が戻ってきつつあるので、日常的な炊き出しというよりも経済活動をどう生み出していくのか?という視点でのサポートが嬉しいという場所もありました。ビジネスをどう作っていくのか。知恵が必要な部分もあるかもしれない。そこに一緒にできることもあるかもしれなと思いました。

今回は2日にわたって炊き出しを行いました。1日目は能登のセミナーハウスやまびこ、そして2日目炊き出しは、宝立小中学校避難所で70人ほどの方に実施。皆さんに喜んで頂けたので嬉しかったです。ランチの後には、QUMANOMI(https://qumanomi.com)による歌のセッションがありました。
初日にも聞いたのですが、本当に最高の歌声を披露してくれる。聴いていると、感情が揺さぶられて涙が止まりませんでした。


被災された方は、ほんとうに大変な想いをされてきたのに、自分は、本当はもっと早くにこの土地に訪れたかったのに、なにをしてたんだろうとか、
色々と思うことが多かったです。でも、ようやくスタート台に立てたので、これからだね!!

今回の炊き出しはテントを張って場所を固定して実施。キッチンカーになると移動もできるので便利だなとも感じました。

食料関連では、大浜大豆を生産されている二三味さんにお会いしました。とても気さくな方で大浜大豆に注目した経緯や歴史を聞いてきました。
大浜大豆の生産を始めたのは平成16年、紅紫の花と白い花が咲いた。そのときに、白い花だけを残して栽培を継続してきた。京都の豆腐屋からも取り寄せされるような美味しい大豆ができている。
今回の震災で畑の整備が大変な状況に、豆腐を作る工場にも被害が。この大豆を継続すべく、活動してきたいと思っています!
今後のスケジュールとしては、5月下旬に種蒔きして、8月に花が咲き、11月に収穫する。できたら現場にも行きたいなと考えています。

少し俯瞰して考えると、国産の大豆を守っていくことは今後の日本において、とても食料自給率や自国の自立のために重要です。海外産の大豆に頼りすぎないようにしていかないといけない。そのためにも大浜大豆も大事にしていきたいなと思っています。
ちなみに、生産者の二三味さんは、高校時代にラグビーをやっていた方でそのご縁も嬉しかったです。

炊き出し以外には、がれき処理のボランティア活動も実施しました。
今回は、家の中のタンスや畳を運びました。ここは、アスリートパワーを発揮できました。
重たいものや大きなものをスムーズに運ぶことができて、しかもチームプレーも発揮できたので、テンポも良かったように思います。
少しでもお役に立てたことが嬉しかったです。
この分野は自分たちが得意な部分でもあるので、もっと頑張らないとあかんと思いました。
今回現場に来て思うことは、建物が倒壊したままのものがあまりにも多い。もっとボランティアが携わってサポートするべき部分に感じました。

さらに、スポーツ交流ということで、ラグビーボールを使って中学生70名に1時間のスポーツを楽しんでもらいました。
パスから始まって、ボールの争奪戦、パスリレー、質疑応答までとても楽しい時間になりました。
現在は、非日常が続いて100日を超えている中で、1時間でもこれまでの日常を取り戻せたらと思って、何かを教えるというよりも皆でワイワイと
体を動かすことを大事にしました。
貴重な機会をありがとう!

その後場所を変えて、柔道家の井上康生さん、谷本歩実さんによる柔道のセッション。こちらは井上さん、谷本さんを生徒の皆が囲みながらのクリニック。
ラグビーとは違って、デモストレーションを見て、皆でスキルやマインドを確認しながら進めていく。やり方の違いがとても顕著で面白かったです。
とても勉強になりました。

最後は帰り際の金沢駅、改札まで駆けつけてくれた馳知事にご挨拶して、東京に戻ってきました。

2日間、もっとできたことはあったかもしれない。でも、ベストを尽くせたこと、そして、少しだけかもしれないですが、これまでの日常を感じてもらう時間を作れたこと、想いを届けられたことはよかったと思っております。
また、能登に戻ってこよう。そして、仲間を増やしていきたいと思いました。

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