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選手時代に何度も訪れたニュージーランドへ。
もしかしたら、プライベートでは行ったことがないかも。
ニュージーランドに行くのに、スパイクを持って行かないのは、初めてになる。
ニュージーランドに行くのに、スパイクを持って行かないのはなんだか、忘れ物をした気になる。
それぐらいニュージーランドにとって、ラグビーは重要な場所なんだと思う。
ちなみに、最後にニュージーランドを訪れたのは、2018年。
その時は、東芝のコーチをしていた。クライストチャーチでラグビーの勉強が主目的であった。
クライストチャーチには名門クルセイダーズというチームがあり、その練習や風土、組織構造を学んだ。
今、ブレイブルーパスでプレーしているリッチーモウンガ選手が当時在籍していたが、まだあどけなさが残っていた。ウエイトトレーニングでは先輩に可愛がられながら、一生懸命取り組んでいた。
クルセイダーズには、今のオールブラックスの監督でもある、スコットロバートソンがいた。 明るく気さくに声をかけながら、選手に寄り添いながら、良い雰囲気を作り出していて、風格があった。 クルセイダーズの横には、カンタベリーというさらにローカルなチームの事務所も併設されていて、常日頃から顔を見られる関係にある。 地域との連携が密接であることも勉強になった。良い環境だと思った。 そんなラグビーを通して学んだ2018年だった。
今回の旅は、やはりラグビーが中心になる。
でも、それだけでなく、もっとニュージーランドの魅力を知りたい。
日本に来て、プレーするニュージーランド人は、humble 謙虚で、ほんとうにナイスな選手が多い。
ニュージーランド代表、オールブラックスは、good people makes good All Blacks という言葉がある。 つまり、人が先なのだ。そんな国の本質とは何なのか。そのヒントを探っていきたい。
スパイクなしの旅だから、ラグビー以外も味わってしまおうと思う。
自然との触れ合い、、農園、学校、カフェ巡り、ワイナリー、オーガニック、ヴィーガン、チーズ、フラットホワイト。 たくさん体験したいことがある。
僕のニュージーランドのイメージは、ナチュラル。
先ほども書いたが、humble というのがまさに当てはまる。
自然体な人が多い印象。「人が人らしくあるために」を学べるのでは?と思っている。
機内のキャビンクルーのサンディは、素敵な方である。 当然、客にサービスを提供する側という仕事、役割があって、会話が始まる。 その会話の作法やスタートが、仕事ではない。ユーモアがある。
食事の時は、質問が多すぎてごめんね!と笑いながら接してくれた。
僕がワインが好きだと分かったら、全種類、ティスティング用にサーブしてくれた。
仕事の向き合いというよりは、人同士の向き合いを感じるのが良いのだなと思った。
そうなのだ。まずは、「人ありき」なのだと思う。
Human being 、Well being を感じる。 人が人らしくいられるには、人ありき。
当たり前だけど、どうしても思惑とか、役割とか、何かがよぎってしまう。 そんなことを思いながら、文章を書いていたら、朝食が出てきた。一旦中断。
その後に、僕は歯磨きが好きなので、歯磨きがてらに、ストレッチをしていたら、ラグビーファンの方から声をかけられた。 その方が興奮気味のときに、パッとサンディが来て、写真を撮りやすいように、窓の明るさを調整してくれた。 ファンの方がとても喜んでくれているのを感じた時に、「He is just a man. 」と言って、ハグをしてくれた。 そうなんです。「僕はただの人なんです」と。
まさにさっき感じた、、「人ありき」 の瞬間であった。
もちろん、ニュージーランドも色々と問題も起こる。パーフェクトな国ではない。 それでも、なにか落ち着く。そんな場所。「なんかええな!」 を感じられるお国柄なんだと思う。
さあ、着陸まであと、half an hour. 今回は、スパイクを無しでの旅になる。新たなニュージーランドを感じられるであろう。 何をするか?も大事だけど、何を感じるのか?何を思うのか?を大事に、その瞬間を楽しみたい。
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